日  時:平成27年2月28日(土)~3月1日(日)  
視察先 :山形県 大蔵村総合型地域スポーツクラブ・
         NPO法人尾花沢スポーツクラブ   
参加者数:14名


名物となったイベントです。約3mの雪を掘るそうです

【研修の概要】

 会津・南会津地区の合同クラブ視察研修会が行われました。今回のクラブ視察先の大蔵村スポーツクラブは、3m以上の積雪から、いかに早く地面の土を掘り出せるかを競う「地面だし競争」が有名なクラブです。また、尾花沢スポーツクラブは、日本体育協会が発行しているSportsJapan(2014,11-12)に「会員数増加の秘訣」として取り上げられ、様々な工夫をされているクラブです。
 今回の研修では、豪雪地帯であることや人口規模が会津、南会津地区の環境と類似している点が多いことから、この2クラブを視察させていただきました。

 
             説明をいただいた八鍬さんと研修を受ける参加者の皆さん

         会長の菅野氏を中心に記念撮影
 大蔵村スポーツクラブは平成21年に設立されましたが、平成13年~18年に生涯スポーツ推進モデル地区として5年間補助金を受けて設立の準備を進めてきました。その間、学校の統合もあり、使用されなくなった学校を生涯学習センターとして活用し、クラブの事務所も置かれています。運営委員が34名おり、非常に活発に活動されています。地面だし競争も毎年小学校の運動会のために、先生と子ども達が校庭の雪かきをしていることから「これをイベントにできないか」と思いついたそうです。説明された八鍬氏は「ばかなことを真剣にやるからおもしろい」と話されました。また、H21~H25の5年間はスポーツ振興くじ助成を受託していましたが、今年度より助成金無しで活動しています。くじ助成を受けている間にクラブの指導者に資格を取得してもらい、謝金を抑えることにより、助成が無くなった今年度も同様のプロクラムを開催しているそうです。さらに、ホームページや情報発信をする運営委員などクラブをサポートする体制がすばらしいクラブです。
 

 

 尾花沢スポーツクラブは平成16年に行政主導で設立されました。当初の会員は170人程度。市の組織編成に伴い、平成19年にクラブが市体育館の指定管理を受託したそうです。今回説明していただいたクラブマネジャーの佐久間氏は平成22年の法人格取得の際にクラブに関わったそうです。そこで、会員の増加を目指す様々な取り組みを行ったそうです。その一つが協賛店との提携です。クラブ会員へのメリットを作りだしたそうです。実際にホテルや店舗に「尾花沢スポーツクラブの方は会員証を提示してください」とあるように割引制度があります。その他にも体育館内にあるトレーニングジムの優待券を配布するなど様々な知恵を出し合っています。現在は550~600名程度にまで増えてきましたが、農業が盛んな地域であり、スポーツの必要性を感じなかったり夏場は運動する時間が確保できなかったりした状況を踏まえた上でのプログラムも実施されてきたそうです。


       真剣に説明を受けた参加者の皆さん

     クラブマネジャーの佐久間さん[中央]
また、まちなかウォーキングやスノーフェスタなど様々なイベントを行っています。佐久間氏は「イベントはほとんどが赤字。多くの方々にクラブを認知してもらう、興味をもってもらうために行っている。」と話されました。こちらのクラブも運営委員の協力体制が構築され、会員獲得やクラブ事業のサポート体制がすばらしいです。

        施設内見学の様子

      佐久間さんを中心に記念撮影

 参加された方々は、クラブの概要の説明を受けながら熱心にメモをとったり、会費やプログラムの運営方法など様々な質問をしたりして、自クラブの役立つ情報を収集できました。また、バスの中でも視察クラブの情報を話題としたり各クラブの情報交換をしたりできた有意義な研修会となりました。
 地域の環境は似ていても運営方法まで同じクラブはありませんが、今回の視察を通して、どちらのクラブも地域資源の活用、地域の人材の活用、運営委員のサポート体制がしっかりされているとともに、知恵を出し合い、それを形に結びつける熱意を感じました。